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2018/08/23

自動生成 ⇔ ランタイム・ライブラリという開発基盤の方式変遷の話。

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 SIerの開発基盤は、「手離れの悪いランタイム & ライブラリ」の導入を避けて、「開発ツールに依る自動生成」と言う消極的な方式を採用する事が慣例でしたが、昨今のオープンソースや内製化の隆盛によって、このような(元々、SIer都合だった)「クローズドな開発ツールを使用した自動生成」も通用しなくなって来ています。


 そういうことで、開発基盤の方式のメインストリームは、「オープンソース主体のテンプレート」のタイプにシフトしていると思います。


 しかし、「ランタイム、デファクト・スタンダードなフレームワーク」のレベルは(皆が遵守するという意味での)レギュレーションなので、自助努力としては、より「上位のライブラリやフレームワーク」にシフトしていく必要があると思います。しかし、案件単位での基盤開発と、その維持・保守は困難なため、この部分に関しても、オープンソース化などが必要になっていくと思います。


 また、昨今のトレンドを考慮すると、はやり、下位スタックのオープンソース化やコモディティ化により、競争の主戦場は上位スタックへシフトしていくと思います。


 そうなった時に、ITベンダは内製化に対する上モノとして、どのような価値を発揮していくか(業務知識?マネジメント?IT知識?)を考えなくてはならなくなる時期が、(案外直ぐに)来るかも知れません。

 某弊プロダクトとしては、部会の活動目的にも記載したとおり「企業のITインフラのポートフォリオの拡充を、高い生産性を持って実現していく。」と言う価値を追求して行きたいと考えています。
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