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2020/01/01

SI事業って今後どうなっていくのか?を考えてみた。

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 今日は、1/1ですが、題記のような事は、某弊ミッションを遂行する上で、常々、考えて行かないとイケナイ事なので、ちょっとTweetしたことをサマってみようと思います。

 モチベーションとしては、

 (下記にもあるように)「中計などを読んでも注力ポイントが解らんので、SIの取り得るディシジョンから予想したほうが早そう。

 みたいな話です。

<参考>

  • 中期経営計画という病が企業をダメにする:日経ビジネス電子版
    https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/061400035/
    • 日本企業にはびこる「中計病」
    • 現場の声を聞き過ぎた
      計画になってはいないか (★)
    • 同族企業の方が業績がよい理由
    • 日本企業も「振り返り型」の中計策定を(★)

 ...重要そうなものに (★) 付けてみた。



 さて、「SIの取り得るディシジョン」って
 ...なんなのか?私の脳内をサマると、

  • 体力次第だが、SIテンプレのパッケージ、SaaS化は厳しい。
  • 汎用業務系のSIテンプレは死亡、ニッチ系は残る可能性がある。
  • スクラッチ開発は減り、競争力のある他社パッケージSIが増える。
  • 技術的な高度化は、デマンドサイドからの圧力の方が強い。
    • 中小ユーザ企業:
      オンプレから、IaaS → PaaS → SaaSへ。
    • 大手ユーザ企業:
      • 自社SaaS開発
      • コンテナ技術などの新技術の導入

 ...みたいな感じです。

 重要なのは、SIerって、本来、デマンドサイド(購買代理業者)なんですよね。だから、パッケージ、SaaS自体を開発するサプライサイド(要素提供者、パッケージャ)としての動きって、実は難しいんじゃないか?と思います。

 なので、SIテンプレを抱えてパッケージSI風の事業を行っているSIerは多いかと思いますが、事業の形態がSI寄りであれば、SIテンプレをパッケージ、SaaS化すると言う投資はそれほど進まずに、競争力のある他社パッケージに切り替えて行くことになると思います。

 ...とは言え、SaaS化の流れもあるにはあって、しかし、SaaSってウィナーテイクスオール的に絞られてくるから、同様に、SIの中にある「自社」SaaSではなく、「他社」SaaS開発支援になると思われます(SI、SESの延長上で)。

 唯一、元気なIoT関係ですが、コレ、バリューチェーン自体を短くして、各業種の業務に食い込んだニッチ系に絞っているからですね。純粋な要素技術で勝ってる訳では無く、垂直統合的な体系を維持できる。という事なんだと思います(垂直統合を維持すると、フロントは依然としてSIになりますよね ... その辺どうなんだろうか?と)。



 そろそろオチですが、

 上記を分析してみると、SIはデマンドサイドと言うケド、昔ながらの労働集約的SIの需要は確実に減っていく中で、どうすんの?みたいな話になりそうではあります(コンサルに行くしかないみたいな声も、主に、Twitterから聞こえてきたりしていますね)。

 多角化と言う意味では、重い腰を上げ「SIテンプレをパッケージ、SaaS化すると言う投資」をする可能性もあるのかもしれませんが、はやり(、SIのコンテキストで語ってしまうと)、他社品を担ぐ方が速いように思います。

 そんな中、SaaSは、やっぱり伸びそうな気配がありますね。なんとなく、SI事業が今後、辿るだろう道のりは見えてきましたが、答えは出なさそうなので、今日はこの辺で。

<参考>


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