今日は、1/1ですが、題記のような事は、某弊ミッションを遂行する上で、常々、考えて行かないとイケナイ事なので、ちょっとTweetしたことをサマってみようと思います。
モチベーションとしては、
(下記にもあるように)「中計などを読んでも注力ポイントが解らんので、SIの取り得るディシジョンから予想したほうが早そう。」
みたいな話です。
<参考>
...重要そうなものに (★) 付けてみた。
さて、「
SIの取り得るディシジョン」って
...なんなのか?私の脳内をサマると、
- 体力次第だが、SIテンプレのパッケージ、SaaS化は厳しい。
- 汎用業務系のSIテンプレは死亡、ニッチ系は残る可能性がある。
- スクラッチ開発は減り、競争力のある他社パッケージSIが増える。
- 技術的な高度化は、デマンドサイドからの圧力の方が強い。
- 中小ユーザ企業:
オンプレから、IaaS → PaaS → SaaSへ。 - 大手ユーザ企業:
...みたいな感じです。
重要なのは、SIerって、本来、デマンドサイド(購買代理業者)なんですよね。だから、パッケージ、SaaS自体を開発するサプライサイド(要素提供者、パッケージャ)としての動きって、実は難しいんじゃないか?と思います。
なので、SIテンプレを抱えてパッケージSI風の事業を行っているSIerは多いかと思いますが、事業の形態がSI寄りであれば、SIテンプレをパッケージ、SaaS化すると言う投資はそれほど進まずに、競争力のある他社パッケージに切り替えて行くことになると思います。
...とは言え、SaaS化の流れもあるにはあって、しかし、SaaSってウィナーテイクスオール的に絞られてくるから、同様に、SIの中にある「自社」SaaSではなく、「他社」SaaS開発支援になると思われます(SI、SESの延長上で)。
唯一、元気なIoT関係ですが、コレ、バリューチェーン自体を短くして、各業種の業務に食い込んだニッチ系に絞っているからですね。純粋な要素技術で勝ってる訳では無く、垂直統合的な体系を維持できる。という事なんだと思います(垂直統合を維持すると、フロントは依然としてSIになりますよね ... その辺どうなんだろうか?と)。
そろそろオチですが、
上記を分析してみると、SIはデマンドサイドと言うケド、昔ながらの労働集約的SIの需要は確実に減っていく中で、どうすんの?みたいな話になりそうではあります(コンサルに行くしかないみたいな声も、主に、Twitterから聞こえてきたりしていますね)。
多角化と言う意味では、重い腰を上げ「SIテンプレをパッケージ、SaaS化すると言う投資」をする可能性もあるのかもしれませんが、はやり(、SIのコンテキストで語ってしまうと)、他社品を担ぐ方が速いように思います。
そんな中、SaaSは、やっぱり伸びそうな気配がありますね。なんとなく、SI事業が今後、辿るだろう道のりは見えてきましたが、答えは出なさそうなので、今日はこの辺で。
<参考>