■□━━━━━━━━━━━━━━━━□ http://osscons.jp/ 2017/07/27
□
□ --- OSSコンソーシアム NEWS vol.087 ---
□
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
こんにちは。
OSSコンソーシアム事務局の谷相です。
7/10に開催されましたOSSコンソーシアム第九回総会は、
おかげさまで盛会にて終了いたしました。ありがとうございます。
メルマガ本文でも開催報告及び当日の講演資料のご案内もしております。
どうぞご覧くださいませ(^^)
また、OSSコラムでは三菱電機インフォメーションシステムズの小林様より
「OSSの目利きをめざして(第8回) ~ それでもOSSを選択肢に加える意義 ~」
と題して寄稿頂いております!
私もOSSを扱う身として、プロプライエタリな製品が選ばれる理由をしっかりと意識し自分たちのサポートに活かしていかなければいけないなと襟を正して読ませて頂きました。
ぜひ皆様にもご一読頂ければと思います。
それでは、今回のお知らせとご報告です。よろしくお願いいたします。
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
セミナや部会、OSS関連の最新情報をお届け♪
http://twitter.com/ossconshttps://www.facebook.com/ossConsortium━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇ CONTENTS ◇◇
★ OSSコンソーシアム第九回総会の開催報告
★「オープンソース物語」第40回 執筆:小林 敦 氏
OSSの目利きをめざして(第8回) ~ それでもOSSを選択肢に加える意義 ~
★ 会員さまからのお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
□ OSSコンソーシアム第九回総会の開催報告
■+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
7/10に開催しました第九回総会、総会&セミナーには66名、懇親会には49名の方が参加くださいました。
ご参加頂いた皆さま、誠にありがとうございました。
記念講演では「プラチナ社会に向けてITが果たす役割を考える~OSSとXaaSからオープンイノベーションへ~」と題してTIS株式会社の油谷さまが超高齢社会における課題やITの役割などをお話しくださいました。
また、ドローンワークス株式会社の今村さまからは「オープンソースによるドローン開発の概要」と題してドローンの現状や今後の活躍の場はどういったものになるのか、など動画も交えてお話しくださいました。
当日の講演資料など、総会の開催報告よりダウンロード頂けます。
開催報告:
https://www.osscons.jp/joidr17es-18/#_18ご参加頂けた方も、ご参加が難しかった皆様もぜひご覧くださいませ。
今後とも、OSSコンソーシアムをよろしくお願いいたします。
□+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
□ 第40回 オープンソース物語、OSSの目利きをめざして(第8回)
□ 執筆:小林 敦 氏
■+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
~ それでもOSSを選択肢に加える意義 ~
OSSを愛して止まない私ですが、SIerとして最近立て続けにプロプライエタリな製品を選定する機会があり、軽く衝撃を受けています。
1件目はビッグデータの分析ツールでした。製品ベンダが業種・業務固有の導入ノウハウを多量に蓄積しており、また(高額な製品ということもあり)潤沢な人的資源を活かして専門性の高い導入コンサルテーションを提供している点が決め手でした。一方OSSでは、コミュニティやOSSをサポートするソフトウェアベンダがそれらを担うこととなりますが、情報が体系的に整理されていなかったり、時には発信元や信憑性がハッキリしない都市伝説となってしまう場合もあるようです。また、OSSでは情報や知見を皆で共有する中で、更に新たな情報や知見が周辺から供出されてくるような循環系が期待されるところですが、必ずしも周囲の巻き込みが旨くいっていない場合もあるようです。
2件目はDNSサーバソフトでした。セキュリティ脆弱性へのゼロディ攻撃に対して、製品ベンダが迅速に情報を提供してくれて、対策が出来る点(例えばパッチの発行等)が決め手でした。プロプライエタリな製品は、緊急時には製品ベンダ1社で意思決定が出来て、組織的な統制の中で対処出来る点で、(当該ベンダが信用出来る限りは)安心感があります。一方OSSでは、それらがボランタリな開発コミュニティに委ねられており、対処の保証、特に時間的な保証は難しい場合もあります。OSSはオープンの裏返しとして自己責任という考え方が根底にあることも手伝って、開発コミュニティやソフトウェアベンダにも甘さが出て、「所詮OSSですから・・・」のような発言になることもあるようです。
上記2つのケースはいずれも、ソフトウェアの機能や価格での比較選定ではなく、製品ベンダが重要な役割を果たすことがプロプライエタリな製品を選定させています。自社製品にコミットし逃げ場がない製品ベンダは、やはり頼りになるのです。OSSの普及促進において、この点は大いに見習う必要があります。しかしながら、こうやって製品ベンダにロックインされていきます。そしてこれが続くと、だんだん製品ベンダの提案や情報提供を待つ態度になっていきます。その方が楽ですが、得られるのは所詮、競合他社と横並びのコモディティ化されたITです。
今日、「攻めのIT」としてITをビジネスに活かし、ビジネスに変革をもたらしてゆくためには、自ら情報や知見を獲得して新たな発想に繋げてゆく必要があります。自分の足で情報を取りに行き、自分の目で状況を見極めることが、主体的かつ最適な意思決定に繋がると共に、発想の広がりや他社との共創の促進、ひいてはビジネスでの競争優位に繋がっていきます。行動力はスピード感にも繋がっていきます。そして、これらの能動的な行動を起こすキッカケの1つがOSSへの関与です。OSSは様々な選択肢を与え、視野を広げるという「揺さぶり」の役割となります。また、OSSでは多方面から様々な情報が入手出来、コミュニティに参加すれば新たな知見と出会うことも出来ます。目先のソフトウェア選定におけるOSSの採否は別として、OSSに関与してゆくことが皆さんのビジネスに新しい風を持ち込むと思います。
----------
◎ 小林 敦氏について
OSSコンソーシアム理事。三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)産業・サービス事業本部。
ここでの発言や記述は個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。
□+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
□ 会員さまからのお知らせ
■+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
◎8月5日(土)
HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1ポイント解説無料セミナー
http://html5exam.jp/news/event/page2487.html◎8月19日(土)
OSS-DB Exam Silver 技術解説無料セミナー
http://www.oss-db.jp/news/event/2017/08/event_20170819_01.shtml□+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
□ 編集後記
■+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
最後までお読み頂きありがとうございます!!
総会の記念講演、個人的にも本当に面白く司会という立場も忘れて楽しんでしまいました。
油谷様の「プラチナ社会に向けてITが果たす役割を考える」では、超高齢化社会の課題についてお話されていたのですが、私の地元がまさに同じ問題をすでに抱えております。AIや最新のIT技術などより良い環境を構築するためには、政府や地域の行政機関だけでなく、企業も一緒に取り組んでいかなければいけないのだな、と考えさせられました。
また、今村さまの「オープンソースによるドローン開発の概要」のお話では、ドローンに対する認識が改められました。ゆくゆくは、荷物の宅配もドローン?などと思っていたのですが、ドローンにも得意分野と苦手分野があり、宅配などは難しいとの事でした。(詳しくは資料を確認ください!)苦手分野も、わざわざ克服する必要もなく、得意分野で活躍出来れば良い、といった、とても説得力のあるお話でした!
当団体の講演ではありませんが、今村さまの講演レポートを発見しましたので興味がある方はぜひ(≧▽≦)
https://iotnews.jp/archives/63849それでは、次号もどうぞよろしくお願いいたします。(谷相)
★…☆…★…☆…メルマガへの感想をお聞かせください…★…☆…★…☆…★
OSSコンソーシアムでは、会員様同士の情報共有化など、メルマガを通してお
役に立ちたいと存じます。メルマガに関しまして、ご意見・ご要望等ございま
したら、ぜひお寄せください。
staff(at)osscons.jp
皆様からのご意見、お待ちしております。
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
※ 掲載記事は、原文のまま転送・転載して頂いて構いません。
■バックナンバー
http://www.osscons.jp/ezine/backnumber/■配信に関するご案内■
メールマガジン全般に関して
http://www.osscons.jp/ezine/登録解除
http://www.osscons.jp/ezine/unsubscribe/登録変更
★staff(at)osscons.jp★まで送付変更先アドレスをお伝えください。
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
発行人:OSSコンソーシアム 理 事 杉本 等
編集 :OSSコンソーシアム 事務局 谷相 貴美
Copyright(C)2017 OSS Consortium. All rights reserved.