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2021/12/13

ニーズがどこにあるのか?と言う話(2)

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 前回の記事の続きで、よくよく考えると、各種のニーズは、顧客のニーズから、VC(バリュー・チェーン)を遡って伝播して行く感じになりますよね。VCが短い企業の場合、この伝播していく気構自体が無い様にも思いますが。

 ただ、VCを遡るときは、そのままニーズを鵜呑みにすると言う話ではないようです。例えば、「SEの言う通りに治工具を作るとゴミができる。」みたいな話もあるので。なので、VCを遡る時、各専門領域で、どのようにニーズを読み取って施策化し、VCにベネフィットを載せて行くか?みたいなことを考える必要があるのだと思います。実際、昨今は、シーズと言う言葉も使われていて、単純にニーズを満たせば良いと言う話では無いと言う所も難しくなってきています(参考:ニーズ シーズ)。

 ...でー、最近のSIerは購買代理業者化している気がしますが、コレは、このニーズ、シーズを適切に処理できるからのように思います。...が、元々、JTBC(ジャパン・トラディショナル...)なので、何となくこの、ニーズを見てVCを遡って施策化しベネフィットを載せていく。と言うのは、まだまだ苦手なのかもしれません。 

 興味深い事例として、VCを遡った所から、直接、顧客に訴求したらどうなるか?と言う話ですが、コレは(、顧客がその専門領域に興味がない限り)、全く理解されないようですね。詳細は以下を確認して頂きたいと思います。


 なので、バックオフィスが営業的に話しをしに行くのは、あまり効率が良いとは言えないでしょう(実際、過去に何回かやった事があるのですが、難しかった様に思います。なんと言うか、VCを経てバリューに変換される前の素材に近い情報を顧客に話しても、ソレは顧客が興味を持っている情報では無いと言う話)。

 最後に、前回の"項目移送ワールド"の話は、このVCを遡った所の話になります(それほど上流ではない下流の話ですが)。ただ、ココが、こんな状態であると言う事は、今まで、ちゃんとニーズに応えてきたのか?と言うと、「NO」と言う話で、それを長年解決できなかったから、ココに来て、急激にローコード / ノーコード、クロスセルやオープン・イノベーションに変化しつつある。と言う事だと思います。
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