2021/10/18から、
過去五回に渡って、何故、プログラム・マネジメントがバズ単品の暗礁に乗り上げてしまうのか?と言う事を考察してきましたが、結論が出たので、今回、コレを書いて行こうと思います。
端的に言うと、
ソリューションを土台にしたSIerの事業構造的に、デコンストラクション(≒ オープン・アーキテクチャのビジネス・モデル)上のスコープが広い(絞れてない)から。
だと思います。
そして、
歴史的な経緯で言うと、元々、ソフトウェア開発会社、SES企業、販社上がりのSIerが多く、レイヤのスコープ的には狭かったモノが、昨今、購買代理業者の方向に、スコープが広がったにも関わらず、自身のバリュー・チェーンに対する「認識」を当時から変えずに来ているため。
と思われます。
この分析の参考になった情報元に「
ものづくり太郎チャンネル」があります。其の中で、以下の動画が特に参考になりました。
この話、色々分析してみると、キーエンスはデコンストラクション(≒ オープン・アーキテクチャのビジネス・モデル)のコンテキスト上で言うと、ファブレスではあるようですが、全レイヤ(企画・開発から営業まで)をカバーしていて、BEとFEがフラットに情報共有するとか、恐らく、多くのフツーの企業では出来ていないことを実現していて、全く参考になりません。だだ、プログラム・マネジメントが最も有効に機能しそうなのは、ある意味「夢のような」こう言う企業のように思います。
ただ、繰り返しますが、フツーの企業では全く参考にならない、と言うか、その「夢のような~」を実現するために「知的体育会系が知的ルーティーンをマシンのように繰り返したり」する必要があるので、
「フツーの企業(フツーの人の集団)ではどうすればイイか?」
と言う話なんですが、恐らく、
- BEはマーケティング・サイドから攻めて、
- FEはソリューション・サイドから攻めれば
良い気がします。
そして、其の擦り合せを何処かで行い(カジュアルなのは、BEからの情報発信にFEが引っ掛かる件数で評価する等が考えられる)、合わせて、プログラム・マネジメントの意思決定を行う上で、意思決定サイドに、自社のバリュー・チェーンを再考して貰えれば良いのでは?と思います(これで、機能していない状態と比べると、だいぶ良くなると思いますが、これでも、擦り合せで調整が入ったりすると、キーエンスと比べたら全然、無駄が多いですね。)。
まぁ、プログラム・マネジメントの計画フェーズの能力が ≒ 企業の能力(価値を創出する能力)とも言えると思うので、時間が掛かると思いますが、それは、企業文化を変える努力なのでショウガナイと思います。
...と言う事で、過去五回に渡って言及した、「プログラム・マネジメントにおけるバズ単品問題についての考察」は、以上になります。