Open棟梁プロジェクト、PO の西野 大介です。
2015/2/20、期末&再編の殺人的な忙しさの中、
Developers Summit 2015で喋ってきました。
【20-C-7】変革のSIer~挑戦者たち~ 講演資料
http://event.shoeisha.jp/devsumi/20150219/session/696/
社外の人との情報交換はとても良い経験になりました。
SIerの技術者は社内に篭もり過ぎだという意見もありましたので、
色々な社外コミュニティに参加して活動されるのは如何でしょうか?
話を戻して「変革のSIer~挑戦者たち~」というテーマを逆に読むと、実質的には「変革しないと先の無いSIer」と言うことになると思います。同じICT業界でも、SIerは業態が他と異なり、使う技術 / 技術者の数は非常に多く苦労も多いのですが「高収益を生み出すサービスやプロダクトを下支えする技術」という構造に、残念ながらなっていません。また、モノづくりのスマイルカーブが示すように単価の下落し続ける組み立ての仕事を受け続けるSIerに大きな苦境が訪れているようです。
それに加え、産業系を中心として作らない開発が進んでいるようなのです。我々が利用しているマイクロソフト技術や.NET開発のユーザは産業系に多いので、私にも既に実感があるためDynamics CRM / AXなどの開発ツール類を研究し始めています。DynamicsはMicrosoftが本気で作り込んできているパッケージ+開発ツールなので、非常によく出来ており、スクラッチ開発も、そろそろ厳しくなる気がしています。確かにOpen棟梁を使用した現状のスクラッチ開発の生産性/品質等の向上云々・・・の所は他社SIerとの差別化には有効ですが、今後、その訴求力は低下し続けていくと思います。と言うことで、そんな中、これからOpen棟梁はどう変わっていく必要があるのか?という話ですが、そろそろ、エンタープライズ開発基盤としての開発を完了し、今後は、
・ 画面自動生成やワークフロー機能
・ RIA(MVC/SPA)、SignalR、
・ 認証系技術:IDaas, WIF(WS-Federation OpenID Connect)、OAuth
・ ASP.NET vNext、NET Core
等の対応を強化し、内製支援ツール~Saas基盤として提案していきたいと考えています。
・・・ICT技術のオープン化・一般化により、今後は、技術・業務、共に「専門性の高さ」と「コーディネート力」が重要になっていくように思います。・・・と言うことで、引き続きエンジニアの今後の生き残り戦略を考えていきたいと思います。