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2019/05/27

スペシャリストによるチームワークの醸成(牛舎と放牧)

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 今まで、所属組織内の業務をスルーしてOSSコミュニティ系の仕事に注力していたのですが、最近、内部の業務を見たり、他のメンバと連携をするようになって、そこで、ワリと今まで取れていなかったチームワークが出来上がって来た感があり、コレは一体何故なんだろうな?と考えたりしました。

 下記の参考HP(チームワークの基本)中を見ると、

 チームワークには、
  • 多機能分担型
  • 単機能並列型
 の二種類しか存在しないらしく、

 私の所属組織の組織構造的には「多機能分担型」のチームワークが適合するようでした。しかし、「多機能分担型」のチームワークの特徴としては、

 「各自が自己の明確な専門領域を持つスペシャリストたちである場合は、比較的容易に有機的で良好なチームワークが生まれます。

 とあります。それなのに、何故、今まで上手く行っていなかったのか?を考え、考えて思ったのは、「そう言えば、みんな”牛舎の牛”っぽかったな。」と言う事でした。何故、そういう風に見えていたか?と言うと、スペシャリストではあるものの、

  • 上から落ちてきた仕事をこなして帰る(ダケ)。
  • 改善しようと縦方向にスタックしたり、
    横方向にコラボレーションしたりしない。

 ....ので、OSSコミュニティを運営するPO(プロダクト・オーナー)目線で見ると、オーナーシップの無い、"牛舎の牛"(若しくは、"鵜飼の鵜")っぽく見えていました。そう考えると、オーナーシップって大事ですよね。なんて思ったりします。

 そして、上記に続けて

 「...お互いに相手を必要とし、認めあっているからです。しかも活動を通じて、互いの異なる視点や知見が相互に新たな知識・スキルとしての幅を広げ、個人も大きく成長させることが出来る理想的な”学習組織”となる可能性があります。

 とあります。

 確かに、「課」とか「部」とか言う牛舎的な枠から放り出せば、改善しようと縦方向にスタックしたり、横方向にコラボレーションしたりすることが、自主的に出来るようになりますが、放牧を開始しただけで上手く機能するようだったら、そのメソッドが定着しそうなものですが、そうでもないようで、下記の参考HP(アジャイルチーム上でスペシャリストはジェネラリストを上回るか?)中を読むと、チームワークを醸成する、「ジェネラリスト」や「多能工的スペシャリスト」もチーム内に必要になるようです。

  • ジェネラリスト
 チームメンバー間を繋ぎ止める鎹(かすがい)としての役割と、プロジェクトの全体像にフォーカスする役割を果たす。

  • 多能工的スペシャリスト
 様々な事をどの様に組み合わせればイイのかを把握する能力が高い。結果としてチームがどのように活動しているのか理解するのに優れたメンバーとなる傾向が高い。

 彼らのうちの「多能工的スペシャリスト」は、単なるスペシャリストと違い、個人や組織、またはプロジェクトを、縦方向にスタックさせたり、横方向にコラボレーションさせたりする能力がある気がします。

 前回言及したように、時代も変わりつつあり、チームワークの在り方も変わって来ていると言う事でしょうか?以前の投稿から、以下の様な文字列も発見できるので、


  やはり、そうなんじゃないか?と思います。

 また、コレは、昨今、研究中のプログラム・マネジメントにも通じるものがある気がしています。...最近、「ポートフォリオ・プログラム・マネジメント」に注目し始めたのも、実は、時代の変化がトリガとなっているのかも知れません(自分ではあまり、そう認識していませんが)。

<参考>


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