先日、社内コンテンツのページ・ビュー(PV)に関する言及を耳にしたので、社内コンテンツと社外コンテンツのPVの特徴について言及したいと思います。
<社内コンテンツ>
(1)先ず、社内コンテンツのPVですが、コレは基本的に
- 会社の事業が、どういったスキームで運営されているか?
- コンテンツ提供元がバリューチェーン上の何処に位置するか?
で、ホボ、月に訪問してくるユニーク・ユーザ(UU)が決まって来てしまいます。これは、バリューチェーンの主活動側のアクティビティの開始がトリガになり、支援活動側のコンテンツを参照することになるためです。
(2)このため、社内コンテンツの場合は、ナビゲーションの上位階層から順に下位階層にリーチします。従って、上位から下位に行くにつれて、コンテンツのアクセス数は少なくなります。この問題を解決するために、社内コンテンツの掲載サイトに検索エンジンは実装するケースもありますが、これはコンテンツのクオリティに従って検索上位に表示するなどの機能が弱く、ユーザ側が欲しい情報がなかなか入手できないので、結果として、ユーザは社外コンテンツの検索に流出してしまうことになります。
社内コンテンツの場合、上記の(1)、(2)の理由で下位コンテンツのクオリティを上げて行っても、PVの向上には、なかなか繋がず、コンテンツ提供元のモチベーションも上がっていきません。従って、下位コンテンツの情報区分にもよりますが、「会社規程(規定)・規則」等を除いた、特に「オープン系の技術」コンテンツの場合、これを社内コンテンツとして作成するのは、昨今、既に、あまり良いやり方とは言えないでしょう。
<社外コンテンツ>
社外コンテンツは、グーグルなどの検索エンジンの検索結果によって、直接コンテンツにランディングするケースが多いです。CEO的な側面もありますが、コンテンツのクオリティは、「検索上位に表示 → PV向上」に比較的反映され易いと思います。
しかし、社外コンテンツは、技術情報開示が、「事業に役立つ。」、若しくは、「競争力に影響を与える。」ものである事を説明する必要があります。コレについては、以前、
コチラに書きましたが、追加で、社外コンテンツは、「
サプライサイドとデマンドサイドの情報の非対称性を無くすために重要になる。」と言う気がします。
具体的には、
- 独自のプロダクトの場合、
プロダクト自体の情報の非対称性を無くすと言う意味合いと、 - オープン系のプロダクトの場合、
対象となるプロダクトの理解度を示す意味合いが
あるようにも思いました。
...まぁ、そういう意味で、
度々申し上げますが、昨今、オープン系の技術を社内コンテンツとして作成する意味は無いと思うので、是非ともやり方を変えられたらイイんじゃないか?などと思っています。