某弊、開発基盤部会の界隈で予算を立てる場合には、先ず、当該ドメインに関する知識(≒ CSF)を付けることが重要になります。そして、KPIは、プログラム ~ ベネフィットを中心に見る事になると思います(ソレより外は、KGIになるので)。
- 重要成功要因 (CSF)
- 重要業績評価指標 (KPI)
- ゴール (KGI)
...と言うのも、コレ等は、具体的には、以下のような軌跡を辿るので、ソレを測定可能なモノにして行く必要があると思います。
「ポートフォリオ → プログラム → プロジェクト → アウトプット(プロダクト)→ アウトカム(ベネフィット)→ インカム(プロフィット)」
予算立案に関しては、先ずはプログラム・マネジメントからですね。先ず、ポートフォリオ・マネジメントのポートフォリオをインプットにして、どういうプログラムを組んだら、各、子プロジェクトが、ポートフォリオに沿った体系的なアウトプットを行えるか?を考える所からですね。
繋がりの無い単発のプロジェクトしか思いつかないようだと、アウトカム(ベネフィット)が弱くなってしまいます。これでは、当該ドメインの知識不足と言わざるを得ません(要するにCSFが解っていない)。
...で、肝心のKPIの設定ですが、これは、単純に、短期ではアウトプット(プロダクト)に振ってしまって良いと思います。中長期では、アウトカム(ベネフィット)を測定すると良いと思います。
...とは言え、「アウトカム(ベネフィット)測定」と言われても、中々、定量的にならないので、これも、単純に導入件数で良いと思います。導入件数も短期で見ると非常に問題のある指標なんですが、逆にココに問題のあるプロジェクトは中長期で継続しないので、ソコで判定できると思います。
...となると、予算立案で重要になるのは、「継続しているプロジェクトのディティール把握」という話になってきます(これが基礎的なCSFだと思っています)。
「何故、そのプロジェクトは続いているのか?継続しているということは、ベネフィットがあるのか?ベネフィットは、どういう仕組で、アウトカムされるか?ベースとなるアウトプット(プロダクト)は、どういうものなのか?」
コレ等を適切に説明できると、予算に関しても説得力を持たせる事が出来ると思いますが、SIerでは、顧客ドリブンな所があり、予算認可側が先回りしない(出来ない)のが問題となってくるケースがあります。
...が、コレについてはタイミング調整が出来ないので、中長期で予算認可側が反省をせざるを得ないようなシチュエーションを作って行くのが良いかと思います(予算認可側も、まだまだ改善の余地が多い訳です)。