ココ一年、PMPの勉強をしていましたが、先日、無事合格しまして、
ちょっと感想などを書き残しておこうと思います。
受験資格ですが、大卒 / 院卒の場合、4,500時間のマネジメント経験が必要になりますが、8年の実務経験があれば、160h/月計算で、マネジメント系(≒上流工程に関連した)業務への寄与率 ≒ 3割 程度でクリアできます。
そもそも、PMPを取得しようと思ったのは、
- 終身雇用も終わっているという事で、
自分の価値を高めるのにはイイかな? - 某弊プロジェクトのクオリティを上げていきたいな。
と思ったこともあり、社内のキャンペーンに応募してみました。
PMPは、特定分野の実務慣行であるプロジェクト・マネジメント方法論ではなく、PMBOKをベースとした汎用的な、プロジェクトマネジメントの知識体系(ガイド、手法、メソドロジー、ベストプラクティス)で、これを知っておくと、
- 実務慣行が、PMBOK上の何処にマップされるものか?を知ることができるので、この知識があった方が、実務を通したPM(プロジェクト・マネージャー)としてのスキルの伸び代が変わってくる。
- また、プロジェクト遂行は定常業務遂行に比べて重要な企業活動だと思うので、企業内で施策を打つ際のベースの知識として持っていたほうがイイ。
と言う効果が期待できると思います。そういう意味で、PMPは、もっと早く取っておけば良かったなぁ。なんて思ったりしました。
PMPの勉強をしていると、PMはPMで専門性の高い分野なので、SIerで「
項目移送おじさん」をやっているぐらいなら確かにPMとしてのスキルを伸ばしていったほうが良いでしょう。それが、ある意味、「
プログラマー35歳定年説」だったんだと思うんですが、昨今、プロジェクトの高度化が続き、労働集約的な形態では、もはや成り立たなくなってきて、PMもエンジニアも、専業分化が進んできているように思います。
そういう意味で、定常業務な「
項目移送おじさん」は言うに及ばずですが、ビジネス側にコミットできない、定常業務な受託PMの価値も、やっぱ、相対的に下がっているんじゃないかな?と、PM系の資格を取っておきながら思ったりした次第です。
そう言うこともあり、大手ではオーガナイザー的な役割を含まない、所謂一つの「受託開発」(と、そのマネジメント)と言う仕事も減っていくと思います。
...と言う事で、某弊プロジェクトでも、一応、「
オーガナイズ(企画化、組織化)」をして行きたいな。と思ったりはしています。垂直統合型の古いタイプのメーカー系SIerは、そう言うのが、とても苦手なので「さて、それをどうやろうか?」と言うのが直近の課題です。
<参考>
開発基盤部会 Wiki