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2020/11/20

モジュラー・アーキテクチャとジョブ型雇用でトランスフォーメーション

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 最近、こんなんが出てましたね。


 読むとなかなか面白い内容なんですが、

 要約すると、


 「ASMLのモジュラー(アーキテクチャ)は、ニコンのインテグラル(アーキテクチャ)を凌駕(りょうが)することとなった。」

「露光機の各構成要素を見ると、ニコンの製品は投影レンズ系、照明系、制御ステージ、ボディー、アライメント、ソフトウェアまで、光源以外は自社で調達している。ASMLは投影レンズ、照明系はZeiss(カールツァイス)で、制御ステージはフィリップスなど、コンポーネントの全てを外注しソフトウェアだけ自社で担当した。

 この結果、ニコンはコンポーネントの知識は豊富だが、調整能力を持つ顧客に力を注いだため、アーキテクチュラルナレッジ(コンポーネント間をつなぐ知識)が弱く、知識が蓄積されないという皮肉な結果となった。」

 「(1)構成要素を内製せずにインテグレーターの役割に集中してきたため、サプライヤーへの仕様指示と性能評価か客観的であった。(2)コンソーシアムのプログラムを介して顧客や関係する企業と連携した。(3)顧客が後発組で最終調整と顧客サポートをせざるを得なく、そこで知識、技術が蓄積された。」

 等と言った文字列を確認できます。

 ちなみに、半導体露光装置というのは、シリコン・ウェハーに回路パターンを描写するための装置と言う事らしいです。

 ...で、コレ、このブログ上でも、常々、言っている、「オープン・アーキテクチャーだと、デマンドサイドが強くなり、サプライサイドが弱くなる。」と言う話ですよね。

 この理由、よくよく考えると、サプライサイドはウィナーテイクオールで、多くのデマンドサイドと繋がる。デマンドサイドは、個別の要件にフォーカスして、最終製品(この例では半導体露光機)の品質を上げる。...となるので、デマンドサイドに比べると、サプライサイドの方が多様性が低く、淘汰され易い。って話なんだろうなぁ、と思ったりしました。



 ...で続いて、


 この辺見て、ジョブ型雇用って、組織もモジュラー型にするのかもなぁ。などと思ったりしました(この詳細は、後日に書きます)。

 ...で、DXのコンテキストで、
 

 前述のモジュラー・アーキテクチャの話が出てきます。

 なるほど、デジタルかどうかは置いておいても、トランスフォーメーションするには、先ずは、モジュラー・アーキテクチャとジョブ型雇用に変更するのが良いのかも知れないなぁ。などと、ココで思ったりしました。

 確かに、先日の部会発表で書いたスライドでも、



 投球フォーム全体が重要で、手首だけ鍛えても速い球は投げられない的な事を言いました。トランスフォーメーション前のAS-ISは、手首だけで球を投げている程度の事しかやっていないのかも知れません。

 ...と言う事で、TO-BEは体全体を強調動作させるためにコントロールを強化する必要があるように思います。
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