最近、フと思ったンですが、前回の「
意思決定の問題」で、なんと無く、日本のニーズって、ホボ将来のトレンド(≒実際)を予想してないんじゃないか?って思ったりしました。
この理屈は、
- マトモな意思決定(≒ニーズ)では
無いから基本的に投資に失敗する。 - この慣例から設備投資を渋りだす。
- 結果、将来、流行るものは全て海外から来る。
みたいなことなんじゃないか?と思います。
そんな事を考えていたら、そう言えば、
昔、見た、コレを思い出しました。
欧米ではソフト製品の発表会にユーザ企業の技術者が押し寄せて歓喜するが、日本ではベンダー技術者が押し寄せて舌打ちする。
これは、
チョット前にも投稿しましたが、マトモな意思決定(≒ニーズ)では無いのは、ニーズが(労働力の寄与を求める)サプライサイド都合である。と言うのが大きい気がします。そして、加えて、デマンドサイドが無知でサプライサイドの言いなりだと言う事です。
これも、昔に投稿した、「
統合CASEの問題」から読み取れます。「EXCEL設計書などを再利用したい。」と言うニーズもSE都合であって、ツールの仕様としては優れていない。...と言う事はRADツールに詳しいと、直ぐに気付く事ができるのですが、Java屋さん、RADツールと縁遠かったタメか、つい最近まで(今でも?)こう言う事をしてましたね。
色々と話を聞くと、その他にも、COBOL APサーバ開発や、Java COBOL化などのサプライサイド都合とは言え、「それって意思決定と言うより、単なる願望なんじゃないの?」みたいな、予想どおり、実現しなかった(≒ 実際の国内マーケットにもソッポを向かれた)ニーズ(計画)も多々、あったようですね。
そう言うことで、外部の専門家の意見をもっと聞いた上で意思決定を行った方が良いと思いますが、そんなに急にサプライサイド都合で独断をする悪癖が抜ける訳が無いと思うので、専門家は今後とも、この問題の対応に苦労する事になると思います(ありがちなのが、ポートフォリオを組んでも、対応する中計が出て来ない系の話ですね)。
翌々考えると、以前、投稿した「
老人が現在のスタックの下に入っていない問題」の原因は、この「現状ニーズと将来トレンドの不一致問題」なのかも知れません。
<再掲>
2000年頃の論文だが、2020年の現在を、ほぼ予想している。
そして、もっと心配なのは、今まで労働強化で持って来た「業績やGDP」ですかね。このような意思決定の状態で、今後の「働き方改革関連法の順次施行」や「少子高齢化」に耐え得るか?少々、気になる所です。