昔から度々、
生技とR&D芸の比較に言及していた気がするんですが、OSSと言うか、オープン・アーキテクチャって「情報の非対称性を無くす」云々のコンテキストで言及される事が多かったと思うんですが、やっぱり日本のR&Dってプロダクト・カルチャーだから、あまりそうではないよね。みたいな事を最近、思ったりしました。プロダクト屋でなかったとしても、OSS屋さんだったら、結局は要素技術業者(要素提供者)で、ビジネス上は、「情報の非対称性」の中で生きている感は強いですよね?
そんな中、ICT系の生技と言うのは、「サプライサイドに対するデマンドサイドである。」と言うのは以前から言っている事ですが、昨今、情報の非対称性というのが結局、アーキテクチャやプログラムの中ダケではなく、ユーザーレベルの領域にもある。という事をOSSをホスティングしているベンダ(≒ メガ・クラウド的なモノ)を見て「ある。」と言う事に気が付き始めて、ココの重要性が高まって来ていると言うのを感じます(簡単に言うと、OSS開発界隈はクラウド・ベンダと比べるとビジネス下手と言う話)。
何故こんな事を書いたか?と言うと、
前回のローコード・ネタの中で、
「UP開発系の問題解決フェーズが何故、機能しなかったか?と言う話と同じ構造を、ユーザー領域の情報の非対称性にも見たから。」
ですかね(これは、今までの
開発基盤にも
共通基盤にも言えることで、同様に問題解決フェーズが機能しなかったですね)。要するに、争点はユーザー領域の情報の非対称性で、能力と言うよりも動機と言う意味においてコレを解決して行った者が、その、より上位レイヤのソリューションで勝利するって話ですね。