本投稿は、
前回に続けてのコンテンツです。
今回は、斜陽の帝国ってのは解ったから、その覇権国家は、今後、どうなるの?みたいな話をしていこうと思います。
<対中政策>
保護主義は違うんじゃー。と言って政権交代しましたが、恐らく現状維持になるんじゃないか?なんて思ったりしますね。実際、テクノクラートは、対中強行ということらしいので。
...で、G2に前のめりなのは逆に中国になって、米国は及び腰になって行くだろうと思います(前回のフォーリン・アフェアーズ・リポートを見ると特に)。...で、中国も何処かで衰退を始めるかも知れませんが、その際、再び、米国の隆盛となるか?と言えば、そうはならず、東南アジア、インド、アフリカの隆盛が後続に続くのだと思います。
<ポリコレ統制>
あと、昨今、何かと五月蝿いポリコレですが、調べると、本来、「ホスピタリティ」の為のモノだったのが、最近は、「言論統制」の為のモノになって来ている。と言う事を言っている人もいました。
...でー、コレ、なんでコンナ事になっているか?と言うと、「古代ローマ帝国のように、外国人を受け入れ、取り込んでいける懐の深い国こそが繁栄できる。」と、古代ローマに習い、移民も受け入れないといけないというコンテキストだと思います(別の言い方をすると、主にリベラルの論理である、尊厳の民主化のためのナショナル・アイデンティティ)。
しかし、昨今、移民(≠ 多様性)はホントに帝国の維持に貢献するか?みたいな話はありそうですね。
何故なら、そもそも、中国や印度も多民族国家ですし(そして、中国や印度に今のコトロ、ポリコレは必須では無さそう)。そして、個人的には、「もう住む所なんぞ関係無いんじゃねぇのか?」という気がしてなりません(≒ リモワ)。そう言う意味で、多様な才能を移民という形で集めるために、ポリコレなんかも必要なくなっていくだろうな。と予想しています。
そもそも、
「BLMは極左でブラックパンサーとかネイション・オブ・イスラムは極右」「カーディナリティの低い男女と人種を多様性のコンテキストで語る」一方で、「カーディナリティの高い、民族主義やコミュニティは、自身の息のかかった範囲のモノしか対象にならない。」
って矛盾してると思うんですが、このポリコレとか、ナショナル・アイデンティティとかって、結局、斜陽の帝国の維持が目的化しているから。って事でしょうね。
<課税強化>
アメリカは、1980年代から既に、多国籍企業の問題に言及されていたかと思います。それが、前述の斜陽の帝国で問題として顕在化してきたようです。
以下の記事を見ると、斜陽の帝国の維持と言う事で、業種を特定せずに、売上高の大きい多国籍企業100社程度が課税強化の対象となるようです。
「デジタル関連企業に限定せず」とありますが、特にICTなどの知識集約型産業では、ウィナーテイクオール的になり易いので、やはり、ICTを対象に、その辺の問題にも手入れがされて来るンじゃないか?と思います。
<欧州>
欧州は、アメリカから自立を標榜しているらしいですが、欧州も黄色のベストが暴れている様な状態なので、あまり変わらないんじゃないかな?とも思います。しかし、そんな中で、アメリカから自立を謳うのは、ソレだけ切羽詰まっているって事なのかも知れませんね(実際、1950には米中印と言われており、多国間連携の原点である欧は、ココから外れちゃいます。)。
次回へ続く...。