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2021/05/24

1人*1ヶ月=1人月的なリサーチは何故しょぼいのか?的な話。

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 今回は、「1人*1ヶ月=1人月的なリサーチは何故しょぼいのか?」的な話をしていきたいと思います。

 先ず、「1人*1ヶ月=1人月的なリサーチ」は、前回に書いたように「予算がしょぼい。」と言う話があると思います(”金額が"ではなく"内容が"です)。コレは企画力に問題があるンだと思います。と言うのも、実際に、ベネフィットを生み出す実装は、タダでさえ単位時間あたりの結果が小さいので、優れた企画に準拠して実働しないと、全体のクォリティが上がっていかないと言う構造になっているため、と思います。

<参考>


 ...と言う事で、「1人*1ヶ月=1人月的なリサーチ」では、先ず、企画がしょぼくなる傾向があります。こんな状態で、実働しても無駄な作業になります。逆に企画の品質が高くて、ソレに伴い生成された実装のリユースが効いて来ると、当然、強いので、ココは、良い企画が出来るまで、意図的に手を動かさない。という選択が必要になってくるのではないか?と思ったりします(数年間かけての企画と言うモノも全然アリ)。

 あとは、売るモノか?売るモノではないか?が結構、重要だと思います。売るモノのケースは、売れるモノを新規で作り出すのは難しいので、基本的には、売れるモノの担ぐ系が多いですね。売るモノではないケースは、何らかの事業がプロフィット的に成功したら、その事業のベネフィットを上げて行くと言う形になることが多いですが、コレは、新規事業創出より難易度は低い(と言うか、ギャンプル的ではなく計画的に動き易い)ので、回収もし易いです。

 そんな中、新規事業系の研究開発を低予算で行うのは焼け石に水(効果がほとんど期待できない)感があります。かと言って、収益化の目処を立てていない下位スタックをソフトウェア・スタック内に入れて、そこに対して、研究開発的な動きをするのも、あまり良くないですね。

<参考>


 ...こうやって書き出してみると、研究開発系は、結構、事業化が困難なモノが回ってくる印象がありますね。と言うのも、事業的には足の早い担ぐ系の優先度が高く、優先度が低いがバズっているとか、そう言う、取り扱いが難しいモノが研究開発に回ってくるタメだと思います。

 で、まさに、共通基盤類はコレに該当すると思います。昨今、共通基盤は、IaCでイイ気がします。この選択は、新規事業化か?既存事象のベネフィット増か?で考えると解り易いと思います(前者は戦略性に乏しく、後者の方が確度が圧倒的に高いですね)。

<参考>


 と言う事で、色々と書き出したことによって結論が見えてきました。

 結局、予算は、「本気度の高い新規事業に人をアサインする。」か「既存事象のベネフィットの増を標榜するなら、企画の品質を上げる。」と言う話にしかならない。と言う話です。

 あと、後者は、「Buzzに予算をつけて"結果0でフィニッシュ"する系」をイイ加減に止めて、もっと基礎的な部分のベネフィット増を実現できるように、低予算でも企画品質が上げられるように、企画に対する考え方を変えていった方が良いと思いますね。

 と言う事で、現時点の「1人*1ヶ月=1人月的なリサーチ」は、上記から、すいぶんと遠い所に居るので、現状のスキームのままでリカバリするなら、1人1人が企画の品質を上げるしかないと思います。
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