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2021/03/29

FgCFを読んで見えて来た、実際に必要な共通基盤はゼロトラスト型だった件

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 FgCF (Financial-grade Cloud Fundamentals) については、以前に言及しましたが、コレを7割がた理解し終わって、ようやく見えてきたのは、

 「昨今、必要とされている共通基盤は、オンプレ延伸の境界型ネットワークのVDCではなく、ゼロトラスト型ネットワークのVDCだったんだなぁ。

 ...と言う事です。

 ※ VDC:Virtual Data Center(仮想データセンター)

 ...と言うのも、大手の共通基盤って、10年前の成功体験にある

 「境界ネットワーク型のデータセンターによる大規模開発向けの開発環境の提供

 と言う点にフォーカスしていて、
 昨今のクラウド利用のニーズに含まれる、

 「小規模で小回りの利く開発、クラウド・ネットワーク構築、GitOpsパイプライン構築、データ・パイプライン構築などの自由度の高いインフラストラクチャ構築

 を伴う利用には向かないンですよね。

 (そう言えば、振り返ってみると、確かに、Javaの成功体験をXXXX言語で、みたいな成功体験を根拠とした芸も多かったような気がしますね。)

 ...と言う事で、ここ数年、モヤモヤしていたと言うか、何が問題か?は理解できていたんですが、「反論に使用する一般化された概念」が無かったので、やり難かったのですが、端的に、

 「これからの”共通基盤”界隈では、従来型の"境界ネットワーク型VDC"ではなく、より自由度の高い、"ゼロトラスト・ネットワーク型VDC"の重要性が高まっていく。

 みたいな言い方が良いんじゃないか?と思ってます。あと、箱モノは要らないから、IaCで提供してクレ。と言う話ですね。

 余談ですが、以前、問題点として指摘させて頂きましたが、SCの試験範囲にも、ゼロトラスト・ネットワークが追加されてきているようですね。セキュリティの分野も、コレから、どんどん複雑になって行きそうです。


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