私、静岡の出身なんで、子供の頃に食べていたのは「お好み焼きらしき何か。」だった気がするんですが(キャベツ主体の"かき揚げ"を、揚げずに焼いたような感じの物体で、ソースはオーロラソースでしたね)、自炊をするようになって、「お好み焼き(関西風)定食、うめぇなぁ。」という事を知り、自炊のレパートリーに長々と入っていましたが、最近(?)広島に住み始めて、ほぼ、お好み焼きと言えば、広島風になってきました(なお、地元民に「広島風」とか「広島焼き」とか言うと、笑い無しで「そんなものはない。」とマジで言われますね。)。
...で、最近、在宅勤務になった事から、夕食準備なども全部、私のタスクになっていたりシます。...で、隔週ぐらいで、お好み焼き(広島風)を作るんですが、そう言う事もアリ(?)、今回は、「美味しい、お好み焼き(広島風)の作り方。」に言及してみたいと思います。
先ず、美味しい、お好み焼き(広島風)を作るのに最も重要なことは、端的に、調理器具です。お好み焼き(広島風)を作る際に、クレープ状の生地を焼くのですが、これが、鉄板にくっつかずに焼ける調理器具(家庭であれば、ホットプレートや凹凸のないフライパン)が最重要です。次いで、広めのスペースですね。故に、ホットプレートのサイズは大きめである必要があります。フライパンであれば、2個あると良いでしょう。逆に、コレ等の調理器具が無いようだと、「美味しいお好み焼き(広島風)」を作るのは難しいと思います。
次いで、調理方法ですが、お好み焼き(広島風)、基本構成は、「生地、肉、野菜(キャベツ)、麺、生地」と、殆ど差がありませんが、調理による食感的なモノは、店舗や家庭でかなり差があります。味も、オタフクソース味なので、地元民にならないと殆ど違いが解らないと思いますが、お好み焼き(広島風)の醍醐味は、案外、この辺にあるのだろうな。と思います。それを前提に、弊家と言うか、私流のお好み焼き(広島風)の調理方法を説明して行きます。
私は、先ず、切落し / 細切れ肉を細かく刻んで炒めます。そして、千切りの野菜(キャベツ、もやし, etc.)と、≒ 野菜炒め的なモノを作ります。ちなみに、幼児が居るので、みじん切りも試してみましたが、みじん切りはバラバラになってしまうので、千切りがベストだと思います。私の場合、下味は醤油で付けてしまいます。
ここでのポイントは、肉の味を染み渡らせる方法で、私は、野菜炒め手法で調理してしまいますが、出来るようなら、三枚肉を焼いて油を出して野菜となじませ、三枚肉は最後に生地の下に入れる。みたいな方法でも良い気がします。
...で、ココで、炒めた野菜の仕上がり状態は、少々、水っぽくても良いです。...と言うのも、生地が吸うからですね。逆に、中華鍋で上手い感じに水気も飛ばした野菜炒めっぽい仕上がりだと、全体的にパサパサになってしまうかもしれません。で、出来上がったら、調理場が広ければ、鉄板の脇に置いておくことが出来ますが、家庭では、ほぼ無理だと思うので、ボール等にとっておきます。
次いで、麺(中華麺 or うどん)をレンチンして、硬めのパリパリ食感が良ければ、水分を飛ばすためにフライパンで少々、炒ります。下味を付けたい場合は、添付のソースや塩を少々振る程度で良いと思います。柔らかいモチモチ食感が良いと言う場合は、レンチンしたマンマでも良いかもしれません。調理できたら、同様に、先程のボールにとっておきます。
...で、次に生地を焼きます。お好み焼き粉を使ってクレープを作る感じなので、生地は弱冠、緩めの方が良い気がしますが、緩い方が、薄くパリッと焼けるので、厚めに、ふっくら焼きたい場合は、あまり緩くし過ぎないようにする必要があると思います。生地が出来たら、ホットプレートやフライパンに流し込んで、よく広げると、30秒もあれば片面が焼けると思います。片面を焼いたら、ひっくり返して、もう片面をよく焼きます。焼けたら、別スペースへ退避ですが、家庭なら、もう一個のフライパンへ退避するのが良いでしょう。
で、この上に、順番はどっちでも良いんですが、焼きそばを敷いて、その上に野菜炒めを載せていきます。そして、もう一枚、生地を焼いて、この上にかけます。そしたら、その状態で、焼きを入れて完成ですね。
最後に、卵について言及していなかったので、卵についてですが、卵は、生地と一緒に溶いても良いですし、生地の下に入れても良いと思います。ただ、後者の場合は、入れた後に、卵が固まるまで焼きを入れる必要があります。
あとは、お好みで、オタフクソース、マヨネーズ、おかか(と言うか、瀬戸内だと出汁粉でしょうか?)、青のり等...これだけで結構、旨いですよ。お好み焼き粉を使って焼いたクレープ状の生地が、単体で案外、旨いんですよね。それで、上記の焼きそば・野菜炒めを挟めば旨いに決まっている訳で。
...と言う事で、レッツ・トライ
♨。