前回に続く第2回ですが、今回は、高度なプログラム・マネジメントって何?と言う話より、初歩的な事が何故、出来ていないのか?と言うプログラム・マネジメントの背景を説明していきたいと思います。
何と言うか、IT系のメディアに目を向けると、そこでは連日、テクノロジーやメガプラット・フォーマーについて語られているように思います。しかし、ここにパラドックス的なモノがアリ、時代のコンテキスト的にはあっているんだケド、ソレに沿ってAS-IS → TO-BEをやると道を誤る的な、ある意味、パラドックス的なモノがあるんじゃないか?と言う気がするんですよね。
具体的に言うと、
- 前者はソリューション言うてるのに要素に行きよる。
- 後者は、ベネフィットの本質がシェア
&労働強化で、多くの企業には参考にならない。
みたいな話です。
しかし、デコンストラクション(バリューチェーンの再構築)ってのは現在進行系で断続的に起きていて、今後、人月商売の比率は下がって行くと思います。...と言うのも、前回の話題に登った「内製化による技術者の移動」も、所詮、需要と供給の話で、このデコンストラクションの中で、受発注も減っているからこそ大移動が起きている。と言う事じゃないか?と。
※ デコンストラクションのパターン
- レイヤマスター(要素提供者、ニッチトップ
- オーケストレーター(パッケージャー、VCコントロール
- マーケットメイカー(市場創出、チャネルの支配
- パーソナルエージェント(購買代理業者
...何気にデコンストラクションのパターンがオープン・アーキテクチャのビジネス・モデルの各レイヤになっているので、この概念が生まれた時期を調べると、1990年代後半、同時期に誕生したっぽいコトが解る。
...と言う事で、「ソリューション・ハブ」とか言い出した企業はワリと勘が良いんですよね。
よくよく考えると、ソリューション(問題・課題の解決)って、かなり昔(20年位前)からある言葉ではあると思うんですよね。ただし、昔のソリューションは、1つの代表的なプロダクトを指していた気がしますが、最近は、幾つかのプロダクトと其の組み合わせから成るように複雑化して来ている気がします。この背景には、「モノ売り」から「コト売り」と言う時代の変化が背景にあるように思います。
...と言う事で、それが、20年位経って漸く知識集約に変わりつつある。ただ、確かに、プロパー比率を下げた受託が最も業績が良かった。と言う時期も、ワリと最近まであったので、この様な変化に必要なモノは、ある意味「天地人」ではないか?と思います。
しかし、メディアを見れば、勘の悪い人ってのも沢山居て、プログラム・マネジメントの意思決定が狂う(≒ ソリューション言うてるのに要素に行きよる)と言う事が同時に解ると思います。