本投稿は、
前回に続けてのコンテンツで、今回は、陰謀論について少々、書いて行きたいと思います。
ココの所、「陰謀論」と言うマイナーなタームが、メジャーなタームに変化して来ている感がありますね。...私、2005-2010年位に、1980年代に流行った日本のマイナー陰謀論を研究していた時期があるンですが、最近の陰謀論は、メジャー化＆カルト化している気はします（Qアノンでしたっけ？）。しかし、昔の古き良き陰謀論（？）は、「政治・経済の現状分析」 → 「歴史的背景の説明」 → 「トンデモ」ってのが、テンプレだったと思うンですが、最近はイキナリ、カルトから始まる感ありますね。
ただ、欧米の（反ワンワールド系の）陰謀論コンテンツ、源流はアメリカ白人の政府不信、反ワンワールド、反エスタブリッシュメントで、コレが底流に流れているのだと思います。なので、結構、昔から、欧米の陰謀論コンテンツには、カルトっぽさがあった気がしますね（ワンワールド主義者は悪魔崇拝者だとか、宇宙人だとか、そう言う感じの内容で、調べると、オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件なんかも、政府不信とカルト教団に関連しているようです）。
そもそも、近代の陰謀論は、基本的には、グローバリズム vs 民族主義なんですよね。グローバリズムは、中世～近代の欧州の多国間連携で生まれたもので、民主主義も、所詮は、君主の次フェーズと言う感があります（封建制 → 絶対君主制 → 立憲君主制 [外見的立憲主義、議会主義的君主制] → 国民主権主義）。
おいおい何処かで、WikiLeaksから漏れた、ビルダーバーク会議レポートの内容を翻訳する等して、（当時の）グローバリズム（多国間主義の多国間協調）の内容等を分析して行きたいとは考えていますが、そもそも、コレ等が、我々、庶民の考えからすると、浮き世離れしているからってのも、昨今の陰謀論ブームの背景にある気がします。
...と、そんな、陰謀論に慣れ親しむ私ですが、「トンデモは面白いんですが、カルトはちょっと...。」と言うことで、どうしたら、この手の陰謀論は無くなるか？と言う話なんですが、Wikipediaの陰謀論の項を見ると
「陰謀論の流行を防ぐ第一の対策は、信頼できる情報源が数多く存在し、政府の情報源はプロパガンダではなく信頼できるものであるということが知られている開かれた社会を形成・維持することである。」
と書かれています。
そう考えると、
陰謀論を流行らせている根本は、いくら「大本営発表」や「外国電報」を垂れ流しても、「ここ、100年の間、人類史上初めて、人類が政治的に目覚めた。」と言う事もアリ、コレ等を簡単に信用しなくなった、と言う事にも関係しているンじゃないだろうか？
と言う気もしますね。
...と言うのも、
ココのトコロのニュースは、「大本営発表」や「外国電報」のソースを学者が「そうだ、そうだ。」と横流ししているダケのようにしか見えないようなケースが増えてきたように思うので。
この背景は、
テクノクラート（専門家）ほど、我々、民衆を端的に納得させる事が求められるので、結論を単純化するタメではないか？
とも思います。
（これは、テクノクラシーが機能不全を起こしている。と言い方もできるようで、例えば、オバマケアは、"テクノクラート（専門家）ですら正確に理解している者は誰一人いない"と言われる法案だったとの事。）
...と、そんなこんなで、最近は、特にSNS等でテクノクラート（専門家）と民衆との距離が縮み、
前回に言及した「透明性の高い状態を作る」から逆行して、この「我々、民衆を端的に納得させる」手段も自然と「悪者への転嫁」が多くなって来ている気がします。
こう言うのに疑問を持たずに、簡単に受け入れてしまうのは、「善・悪」や「正義・不義」の概念や考えってのを絶対的なモノと考え過ぎなんじゃないのかな？と思います。まぁ、社会が難しくなって必要な知識も増えたので、なんでもかんでも、二項対立で単純化しガチなんだろうな？と言う気はしますが。
（例えば、最近の政府のコロナへの対応で「集合知」が重要だと言われていましたが、結局適切な答えは出ずに、責任の擦り付け合いに終止している所を見ると、政治も同じで、人類には、まだ、「集合知」はハンドル出来る状態では無いンだろうな。と言う気もします。）
しかし、「この、二項対立がホントに正しい構造なの？」と考える力がアレば、逆方向の陰謀論にもハマらんだろ。と思うので、なんと言うか、人々が「善悪」だ「正義」だと騒いでいる時は、よーく見極める必要ぐらいありそうだな、と思います。
次回へ続く...。
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