以前も申し上げましたが、今後、
Open棟梁 v1.0系については、メンテナンス・フェーズへのシフトに伴い、本格的に、コミュニティ・ベースでのサポートにシフトしていく予定です。
...と言うのも、最近、ステークホルダー・マネジメントに少々疲れたタメ。日本の組織って、組織内の固定費での寄与時間評価だから、そもそも、ベネフィットにコミットして無いんですよね。
なので、ステークホルダー自体が立たず、当然、ステークホルダー・マネジメントなんて上手く行かない。故に、プログラム・マネジメントなんかも、まったくもって普及しない訳です(そもそも、受託プロジェクトのPMだけがPMじゃ無いですし、ベネフィット創出は、プロジェクト単体で、完遂 / 評価できるものでも無い。と言う初歩的なことが解っていない)。
...と言うことで、利用者も居る中で「
供給拒絶の排除行為」と認識されても(、某弊部会の)、コンプライアンス的に問題かと思いますので、今後、コミュニティ・ベースのサポートにシフトして行く訳ですが、いざシフトしてみると、
- OSS化 ≒ 放流
- → 自由 → 以後、コミュニティで。
- → 予算打切 → 利用者フリーライド
みたいな構図になって来ます。まぁ、この構図は、当然、OSS化時に握った方向性であるモノの、イザ、やってみると、エンプラ界隈では、結構、新感覚ですね。当然、「大丈夫かコレ?」みたいな雰囲気になって来ます。
しかし、よくよく考えると、OSSユーザは、既に、「OpenSSLのHeartbleed(心臓出血)、メンテナー1.5人だけ問題」みたいなモノを経験している訳で、まぁ、何とでもなるんじゃないか?という空気が最近は出てきているような気がします(コレが、タイトルにもある、"フリーライドしていたら、いつの間にか信頼の輪に加わっていた的な話。"の正体です。)。
如何でしょうか?「体制の安心より、価値への信頼」と言った変化が、安心社会の「損得勘定のチェーンで発生している、デッドロック」を、徐々に融解させている。と言えないでしょうか?...で、今後の、某弊部会の身の振り方ですが、
これに対しLinusは,「たしかにカーネル開発は(ほかのオープンソースに比べて)すこし特殊かもしれない」と前置きし,「25年間のカーネル開発の歴史でずっと課題になっていることのひとつが,“お互いのつま先を踏みつける連中”がいるということ。その解決のために僕らがやってきたのは,コードをオーガナイズし,コードのフローをオーガナイズし,そしてメンテナーシップをオーガナイズすることだった。だから組織の中のガン(pain point),つまりはコードの細かい部分に文句を言い続ける連中は基本的にいなくなるしくみになっている」と答えている。
...にある様に、私が、プログラム・マネージャー、オーガナイザー的に振舞って、継続的に、「オーガナイズ」して行く予定です(ただし、某弊部会の場合、主たる対象はコードではなく、個々のプロジェクトですが)。
それも(、オーナーとしての)、「メンテナー・シップ」の1つと言う事でしょうか?少なくとも、今、私が所属している組織は(、今期、開示決裁を取得する方向で動いているように)、私が考えている方向に進み始めています。