先日、某動画を見て、
歳を取ると、実際のベネフィットが発生する末端の現場から距離をとってしまい、もっぱら、スキームや戦略云々を考え始めるんだと思うのですが、ソコで、自分に裁量が与えられた「スキームや戦略」と言う"手段"を目的化してしまって、「手段の上に目的(ベネフィット)を乗せる。」のではなく、「手段(≒空の目的(ベネフィット))自体を振り回す。」ようになるから老害化してしまうのではないか?
...などと思った次第です。
あと、老人の話が面白くなくなる理由として、フォーカス・ポイントが時代でズレてくるって話があるンじゃないか?と思っています。
具体的には、
知識が、下位スタックの知識で止まっていて、現在を語る上で必要な上位スタック(ないしは別ドメイン)の知識、知識量にまで達していない。
ってのもある気がします。
...で、
冒頭で言及した某動画では、「エンジニアリング志向」より「問題解決志向」になって来ていると言う分析が出来ていました。これは、弊ブログで言う、サプライサイド&デマンドサイド問題なのですが、コレ自体は、「
経営戦略としてのオープン・アークテクチャ(1999年)」に書かれている内容なので、気付くのが遅いな。
...とも思いました。
...と言う事で、
老害化の防止には、末端の現場でベネフィット発生を観測し続けるのが良いと思います。
以前も書きましたが、時代の変化とは、四半世紀~半世紀かけて、ユックリと変化して行くので、この中で、茹でガエル的になってしまうのが、ある意味、老害化なのかもしれません(故に、本人には、自身が老害であると言う自覚が無い)。
...実際、
年をとっても第一線で結果を出し続けている人は多く、そう言うのを見ると、老害とは、年齢の問題ではないんだなぁ...。
...と思ったりします。