以前から、日式の予算の立案・選定に問題がある。的な話をしていますが、
今回はソレをもう少し掘り下げて行きたいと考えます。
端的に言うと、サンクコスト(埋没費用)ベースのコンコルド効果が原因と思います。...と言うのは、結局、問題は、変われない事であり、変われない事の原因は、このサンクコスト(埋没費用)がベースとなっている。と思います。
こう言うと、「いやいや、変わっているよ。」とか「変わる必要なんて無いよ。」とか言われそうですが、前者は、「変わりの度合いがリアクティブである。」という点と、後者は、「いやいや、リアクティブに変わってますけど。」と言う話のように思います(つまり、コンテキスト次第と言う事)。
実際、SI界隈って、どのぐらい変わったのか?をチョット列挙してみたいと思いますが、
みたいな感じなんじゃないでしょうか?
この中で、技術的な進歩に伴い、サプライサイドは寡占化が進んで、サプライサイドからデマンドサイドへのシフトが継続的に起きている。と言うのは大きな変化と言えそうです(メーカー → SIer → 内製化・コンサル的な流れ)。
しかし、一方で、
グランドデザイン以後のスキーム(人的資源、金融、保険の三分野におけるリスクテイカー、責任引き受け主体)的には大きく変化していない気はしますね。
...で、コレ、書いてて思ったんですが、昨今、特に、予算立案と選定がおかしいと感じるのは、この内の技術的な進歩(と言うか、変化?)のスピードが、カナリ早まったため。
...と言えるかもしれません。特に、ここ10年での変化は、大きいと思います。そして、コレに
先日に書いた、老害問題が加わって、更に輪をかけて、おかしいと感じるのかもしれません。
昔から、ベネフィット界隈では「僕の予算、達成しました。」問題と言うモノはあったんですが、ソレで済んでいたのは、それ程、変化が必要とされなかった時代だから。と言えるのかもしれません(振り返って、むしろ、ベネフィット系をやるには変化が必要とされなかった時代では難しかった。...と言えるのかもしれません)。
...で、「グランドデザイン以後のスキーム」側ですが、少しづつですが、労働集約 → 知識集約に、一括請負 → サブスクリプションに、等の変化は促されている状況なので、コチラも、近いウチに、大きく変わっていく可能性はあると思います。